こんにちは、学徒です。
先日、区役所に行った時に「戸籍がなくてお困りの方へ」というポスターが張ってありました。
知らない人にとってはピンとこないかもしれませんが、実は現代の日本にも戸籍がない、いわゆる無戸籍の人っているんですよね。
学徒も随分前にNHKの「無戸籍の衝撃」みたいなタイトルのクローズアップ現代とかNHKスペシャルとかのテレビ番組を見て初めて知りました。
戸籍って普通は子供が生まれたときに親が役所に出生届を出すことで役所がその子供の存在を認識して作られるわけです。
しかし、もし親が何らかの意図を持って出生届を役所にずっと出さなければ、そしてそれが周囲にバレなければ晴れて無戸籍の人物が誕生します。
なんだかドラマとか映画の世界の話のようですが、世の中には子供を虐待したりする親が実際にいるわけで、戸籍を作って行政に子供の存在を知らせてしまうと子供を学校に行かせないといけなくなるなどめんどうだという理由で出生届を出さない親も実在します。
そうして無戸籍で育ってしまった人というのは大人になってからとても苦労することになります。
というのも私たちが当たり前のように身分証明として出している住民票を無戸籍の人は出すことができないのです。
住民票がないと免許証もパスポートも作れません。
そういった身分証明証がないとまともに就職することもままならないのです。
最近になってようやくメディアなどにも取り上げられて日本にも無戸籍の人がいるということが認知されるようになり、そういった人たちを救済するための措置が講じられるようになってきました。
学徒が区役所で見たポスターもその1つです。
日本は世界でも有数の経済大国ですが、それでもまだこういう状況に困っている人たちはたくさんいます。
わたしたちは日本国民としてこういう事実から目をそらしてはいけないと学徒は考えます。